当クリニックにおける予防接種について
当クリニックではインフルエンザウイルスや新型コロナウイルスの定期接種に加えて、各種予防接種に対応可能です (麻疹・風疹・日本脳炎・水痘・おたふく・ジフテリア・破傷風・B 型肝炎・C 型肝炎・肺炎球菌ワクチン・帯状疱疹ワクチンなど)。
予約制ですので、接種をご希望される方は事前にお電話でお問い合わせ下さい 。
成人における重要なワクチンについて
帯状疱疹ワクチン
生涯に約30%の方が帯状疱疹を発症すると言われており、高齢と免疫不全が主な発症リスク因子とされています。急性期の疼痛を伴った皮疹だけでなく、約20%で帯状疱疹後神経痛と言われる慢性疼痛を合併することが知られています。その他に顔面神経麻痺や脳梗塞などの合併症もあります。
当クリニックでは従来の生ワクチン『ビケン®』と不活化ワクチン『シングリックス®』の両者を採用しております。
『シングリックス®』の場合、2か月 (最長6か月)の間隔をあけて計2回の接種が必要ですが、予防効果は『ビケン®』と比べて優れており、現時点 (本記載: 2025年)における追跡調査では少なくとも10年ほどは効果が持続し得ることが明らかになってきています (ビケン®: 接種後7年で21～29%、シングリックス®: 接種後5～7年で84%の方において、予防接種効果が確認されています)。
公的補助による定期接種対象以外に、50歳以上や免疫不全状態等の帯状疱疹に罹患するリスクが高いと考えられる18歳以上の方については自己負担での任意接種が可能です。
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公的補助による定期接種
対象者については、各自治体の HP をご参照ください
(2025年度広島市 帯状疱疹ワクチンの定期接種)広島市では対象者に対して、2025年7月に自治体より接種券を郵送予定
ビケン® 4,900円 (窓口支払い金額)/回
シングリックス® 18,100円 (窓口支払い金額)/回 - 任意接種
１回あたりの料金はビケン® 8,000円 (税抜、2025年6月1日時点)
シングリックス® 20,000円 (税抜、2025年6月1日時点)
肺炎球菌ワクチン
病院外で発症する肺炎の原因微生物として最も多いのが肺炎球菌です。高齢者や免疫不全などの基礎疾患を有する高リスクの方の場合には重症化することも多く、ワクチン接種が肺炎予防につながります。肺炎球菌ワクチンの接種推奨は適宜アップデートされていますが、個々の患者さんに応じた適切なワクチン接種を行うことが重要です。
まず 65歳の方は公的補助による定期接種の対象です。定期接種対象に非該当の場合でも、66歳以上の方や、19～64歳で糖尿病や慢性肺疾患、慢性心疾患などの基礎疾患を有する場合、さらには免疫不全状態 (がん罹患、慢性腎不全・透析中、自己免疫性疾患、ステロイド治療中など)の方の場合は、肺炎球菌による感染症の高リスク群であり、任意接種による予防接種が推奨されています。
予防接種として使用するワクチンについては公的補助のある定期接種 (65歳)と自己負担の任意接種 (66歳以上と19～64歳の高リスク群)で選択肢が異なります。定期接種では『ニューモバックスNP®』未接種の場合は複数の選択肢があり、当クリニックでは再接種が不要な『プレベナー20®』を採用しています。また定期接種を受けた場合にも、定期接種後1年以上が経過した後に、『プレベナー20®』を任意接種することで、より優れた予防効果を発揮することが報告されています。さらに19～64歳で、定期接種歴のない高リスクの方に対しても、任意接種での『プレベナー20®』を採用しております。
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公的補助による定期接種
対象者については、各自治体の HP をご参照ください
(2025年度広島市高齢者肺炎球菌ワクチンの定期接種)広島市では対象者に対して、誕生月の翌月以降に接種券を送付
ニューモバックスNP® 4,600円 (窓口支払い金額)/回) - 任意接種
プレベナー20® 10,000円 (税抜、2025年6月1日時点)
